約9488万増額した賠償金を獲得した事例
2024.08.06解決事例ご依頼内容
依頼者(女性・30代・主婦)は、自転車で側道を走行中、対向車にはねられました。
咽頭外傷等の重傷を負い、治療を続けましたが、言語機能障害が残りました(併合6級)。
示談案の妥当性の確認のためご来所いただきました。
結果
後遺障害の診断書を検討したところ、記載漏れがあることが分かりました。STREAM法律事務所で異議申立を行い、併合4級になりました。
後遺障害等級は、被害者の全ての苦しみ・症状を表現するものでありません。ご依頼者は気管孔管理が必要な状態で、日常生活に常時多大な支障をきたすものでしたが、等級認定上は「言語機能(発声)の障害」と分類されます。そのため、保険会社からは「声がでないだけで、家事はできるはず」等と、不当な示談案が提示されました。主婦の方、重傷の方はこのような不当な主張を受けるのが常であり、交通事故に本気で取り組んでいる弁護士が代理人になる必要があります。なお、この事案では過失割合についても大きな開きがありました(保険会社は50:50の主張)。
訴訟を提起し、県外や医学部附属図書館も含め、入手しうる咽頭外傷の文献をもとに裁判官に丁寧に症状を説明し、日常生活への支障を明らかにしました。主治医にも意見を求め、ご多用の中、当方の主張の医学的な裏付けをして頂きました。事故現場にも何度も行き、事故現場の特徴を写真化して報告して、尋問にも活用しました。
大阪高裁まで全面的に争う長い闘いになりましたが、最終的に、後遺障害および逸失利益については当方の主張通り、過失割合については5%だけ認められましたが、保険会社の示談案よりも約9488万増額した賠償金を獲得することができました。