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解決事例

女性(学生)の被害者の事故。過失相殺(20:80→0:100)、併合9級で将来の雑費を含めた賠償金を得た事例

2024.08.06解決事例

ご依頼内容

依頼者(女性・20代・学生)は、交差点に直進で進入したところ、対向右折車と衝突しました。尾てい骨の上の骨(仙骨)を折る重傷を負い、同部の神経も損傷しました。
退院し、通院中にご相談にお越しいただきました。

結果

被害者請求を行い、9級の認定を得ました。そこからポイントは2点ありました。
第1が過失の割合です。直進車・右折車の事故(いわゆる右直事故)の場合、「直進車20:右折車80」の割合からスタートし、事案ごとに修正する方法が取られます。もっとも、公刊されている判例集(交通事故専門の判例集でを掲載)では、双方が青信号の場合、昭和50年代からの裁判例を通じて「直進車0:右折車100」となっている事案は1件しか掲載されていませんでした。
しかし、依頼者の事故の場合、事故状況や車の写真を踏まえると、どう考えても避けようのない事故でした。事故現場に何度も行って検討し(=事故現場の調査をする必要があるので、STREAM法律事務所では兵庫県内の事故に限っています。もちろん交通費や日当などは無料です)、裁判で自信をもって「0:100」と主張し、依頼者の過失が0%であることを立証できました。
第2に、将来かかる費用の補償です。通常、将来の雑費は3級以上などの重傷でなければ認められにくい傾向にあります。しかし、本件では、医学文献や主治医の先生の意見をもとに裁判官に説明し、一生分の雑費や、事故による就学・就職の遅れにかかる費用など、全ての項目を漏れなく認定してもらうことができ、総額4616万円の賠償を得ることができました。
当事務所では、裁判での解決例が多い所に特徴があります。過失なし、将来の費用も全額受け取るという2つの結論は、絶対に示談交渉では獲得できないものでした。そのため、依頼者と協議し、訴訟を選択しました。
なお、受任時(治療中)から最終解決(裁判所での和解)まで約3年を要し、お待たせしました。ただ、裁判をした場合、賠償金に、弁護士費用の一部(法律上は10%)や、延滞金(法律上は1年につき5%)が加算されますので、依頼者の自己負担を減らすことができるという側面もあったように思います。

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