女性(主婦・手の骨折)の事故。異議申立・裁判を経て示談案の39倍の賠償金を獲得した事例
2024.08.06解決事例ご依頼内容
依頼者(女性・60代・主婦)は、スーパーの歩道を歩行中、アクセルとブレーキを踏み間違えて暴走した車両にはねられました。保険会社から6ヶ月で治療を打ち切ると言われ、7ヶ月目に非該当を前提に示談案(30万円)が出ました。示談案が返送期限付きであったことから不審に思って、弁護士費用特約を使ってご相談いただきました。
結果
事故の状況や症状を確認したところ、被害者請求をすれば後遺障害が認定される可能性が高い事案でした。STREAM法律事務所で被害者請求を行い12級、追加の証拠を入手して異議申立てをして併合11級が認定されました。
骨折は、聞きなじみのある怪我ですが、交通事故の賠償の世界では弁護士の知識によって意外に差が出る症状です。骨が完全に折れている場合(完全骨折)と異なり、骨が完全に折れていない場合(不全骨折)、医師の治療のためには必要でなくても、賠償のためには画像診断が必要になる事案があります。また、骨折が確認できたとしても、折れた骨がきっちり引っ付いた場合(癒合した場合)、保険会社から「骨が癒合しているので痛みや、曲げ伸ばしの制限が生じるはずがない」と必ず反論されますので、訴訟も視野に入れて適切に対応する必要があります。
依頼者の事案でも、骨折の有無や因果関係が争われましたが、裁判所でも適切に後遺障害を認定してもらい(併合11級)、結果として加害者の示談案(30万円)から39倍増額させた、1170万円を獲得することができました。